CMYKとはC(シアン)・M(マゼンダ)・Y(イエロー)・K(ブラック)の4色を混ぜて新しい色を作り出す、主に印刷などで使われている手法です。
原理は絵の具と一緒で、複数の色を混ぜるとだんだんと暗い色になり、シアン・マゼンダ・イエローの3色を同じ比率で混ぜ合わせると黒になります。皆さんがお使いのインクジェットプリンタも同じ原理で印刷を行っており、複数のインクを適切な割合で混ぜ合わせる事によって目的の色を作り出しています。
「シアン・マゼンダ・イエローの3色を同じ比率で混ぜ合わせると黒になる」と書きましたが、じゃあプリンターに黒のインクはいらないんじゃない?と思われた方はいらっしゃいませんでしょうか。プリンターに黒のインクがあるのは下記の理由からです。
・理論上は3色を混ぜ合わせると黒になるのですが、上記図のように実際には少しもやっとした黒っぽい色にしかならない為
・細かい箇所に3色を綺麗に重ねて印刷するのが難しいから(ずれる可能性がある)
・黒は頻繁に使う消費の多い色だから?
・3色を重ねて印刷すると印刷スピードが極端に遅くなってしまうから
尚、ディスプレイで見た色と印刷した色が違うという経験はありませんでしょうか。これは、今の一般的なディスプレイであれば約1677万色を表示することができますが、印刷ではそれだけの微妙な色合いを表現できないので、近い色に置き換えられて印刷されてしまう為です。現在はちょっとでも近い色を再現できるように8色・10色インクなどを搭載したプリンターも販売されてきていますね。
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執筆:y.kouichi