「モノトーン」という言葉は、日常でもよく耳にしますが、では一体なんでしょう?
多くの方が、「モノトーン」と聞くと”黒・灰・白”の濃淡のみでまとめられた色合い・配色のようなイメージを思い浮かべるのではないでしょうか?
「モノトーン」の言葉の意味からご説明しましょう。
「モノ」というのは「単・単一」という意味、
「トーン」というのは明るさや、鮮やかさ(明るい・暗い・くすんだ等の表現にあたります)になります。
したがって、「モノトーン」というのは、
単一の色(一つの色/黒なら黒のみ、赤なら赤のみ)が、明るさや鮮やかさを変化させているものを指すのです。
では何故、「モノトーン」と聞くと「”黒・灰・白”の濃淡のみでまとめられた色合い・配色」だと思ってしまうのでしょう?
それは、ファッションの歴史と関係があるようです。
1982年に、ファッションデザイナーの川久保玲、山本耀司らが発表したコレクションが「黒」を用いており、当時高く評価されました。
流行に敏感な若者の間で取り入れられ、その際にそのファッションを「モノトーンファッション」と呼んだそうです。
「黒」の流行はファッションのみに留まらず、車などのプロダクトへも波及し、幅広い分野での流行色となりました。
その流れから、今日では「黒・灰・白」の配色はモノトーンであると認識されるようになったのでしょうね。
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執筆:y.yukiko